スーパーオンリーワンハイスクール

 本校は令和4年度のスーパーオンリーワンハイスクール事業実施校に認定されました。事業概要は次のとおりです。


 かつて阿南市は全国有数のタケノコ産地として有名であったが,生産者の高齢化や後継者不足に加え,安価な輸入タケノコの台頭などにより生産者が激減し,放置された竹林によって里山が荒れ果てた姿になっている。このような地域の課題となっている放置竹林を尽きることのない地域資源として捉え,持続可能な社会の実現に貢献するための活用法を実証実験により模索する。その具体的な事業概要は次のとおりである。

(1)竹パウダーを有効活用した新たな農法について

 竹を粉砕して製造する竹パウダーを稲作などに活用する。発酵させた竹パウダーを散布することにより,水田や田畑の土壌改良や殺菌作用などの効果が期待される。実証実験については本校の実習水田を用いて行う。

(2)蒸留による竹液の精製およびその活用について

 竹パウダーを浸けた水を加熱精製することによって得られる竹液は,肌荒れ防止やかゆみ止め,その他にも様々な効果が期待される。この竹液を生成するための装置を開発し,その効果を実証実験により確認する。

(3)新たな竹紙の開発について

 竹の繊維と再生パルプを混ぜ合わせることによって柔軟性が向上することが既に確認されている。さらにより優れた機能を持たせるための素材を模索し,新たな竹紙を開発する。


 活動内容は,このページにて随時報告していきます。

 

過去の活動

 本校は平成27年度から平成31年度(令和元年度)まで4期続けてスーパーオンリーワンハイスクール事業を行ってきました。(平成30年度・31年度は2期連続事業)

 本活動は,「あこうバンブーミクス」という名称で親しまれており,阿南市の放置竹林の竹を使った「ぽてっとライト」「ぷるっとライト」「ぶりフリー」などのオリジナル作品を開発し,地域の防災力向上に貢献しています。

 「ぽてっとライト」「ぷるっとライト」は大きな振動を感知すると自動的に点灯する防災懐中電灯で,「ぶりフリー」は竹を粉砕した竹パウダーを使用した災害時用バイオトイレです。

 「ぽてっとライト」は公益財団法人全国工業高等学校長協会主催の 第14回高校生技術・アイディアコンテスト全国大会(平成28年度) において優秀賞を,「ぶりフリー」は同協会の 第15回高校生技術・アイディアコンテスト全国大会(平成29年度) において最優秀賞を受賞しました。

 また,日本政策金融公庫主催の 第6回 高校生ビジネスプラン・グランプリ(平成30年度) において,本校の竹を活用したビジネスプランが審査員特別賞を受賞しました。

活動報告

スーパーオンリーワンハイスクール

お米の収穫しました。

NPO法人竹林再生会議と共同開発していたお米がついに収穫を行いました。

田植えから始まり,夏の暑さに負けず,風雨に負けず,栽培管理を頑張った甲斐がありました。

収穫はにコンバインで収穫!

このお米で「お米甲子園」に出場します。

お米の美味しさは,水分・タンパク質・アミロース・脂肪酸度等で評価されます。

結果が分かり次第ご報告いたします!

 

竹林の夏 虫の王様に出会う。

実習で使用する竹を伐採しに竹林に行きました。

竹林に入ると少し涼しい感じがします。

数本切り,竹炭や竹を使用した工作品に使用しようと考えています。

休憩中 切り株にカナブンが沢山集まっていました。

その根元にはまさかのカブトムシまでいました。竹から美味しい蜜が出ているのかな・・・

すこし観察させていただき元の場所へ。夏季休業中の良い思い出になりました。

    

    

 

 

四国大学との竹水共同研究!

若竹の時に伐採すると採取できる「竹水」を四国大学と連携し,竹水の成分分析の共同研究を行っています。

今年も成分分析のため,四国大学短期学部 人間健康科食物栄養専攻 教授  西堀 尚良 先生と分析してみました。

阿南に沢山ある竹の有効活用をめざしていきます。

 

 

 実験の内容を説明していただき,実験スタート すべて材料表が英語表記ですこし困惑しました。

 

器具の使い方をやさしく熱心に教えていただきました。

これからも連携を続けていきます。

有機農業(竹パウダー水田)

地元の竹を活用した有機農業に挑戦し,水稲栽培を行っています。

生育はゆっくりですが,確実に大きく生育しています。

先日、出穂を確認できました。収穫まであと少しです!

    

  竹パウダー散布後(沈殿)            竹パウダー散布後 一週間目

    

   竹パウダー散布後 30日目         分げつ期(主幹から新しい茎が出る)

    

   稲の調査 草丈は約80cmに!       幼穂(ようすい)ができていました。