歴史探究!ササユリと人との起源を訪ねて 奈良県 率川神社三枝祭(ササユリ祭)
2025年7月17日 20時23分 [部活動]伊島をはじめとするササユリは学名で【 Lilium japonicum 】といい、日本固有のユリです。西日本に多く、里山等で多く分布しています。そこではササユリの開花時期に「ササユリ祭」が催されます。その起源でもある大神神社摂社率川神社の三枝祭を訪ねてきました。
三枝祭は「ゆりまつり」と言われています。大宝律令(701年)に国家のお祭りと定められ、疫病の鎮遏を祈る歴史あるお祭りです。三枝とはササユリの事で、神社に御祭される神様は媛蹈鞴五十鈴媛命といい、初代天皇(神武天皇)のお妃様です。その姫様のおしるしがササユリなのです。
「三枝祭」では、媛蹈鞴五十鈴媛命にお慶びいただくため、御神酒をササユリで飾り、巫女はササユリを手に優雅な神楽を舞い、神社周辺はササユリの優雅な香りに満ちます。使用するササユリは大神神社の神体山である三輪山で準備され毎回400本以上のササユリが必要と知り、神社では保護も進めながら栽培にも積極的に行っていることを荒井滋栽培研究員から教えていただきました。そのためササユリの研究が進んでおり、僕たちが保護活動をしている伊島ササユリ保護に活かせる貴重な体験と研修ができました。いつか伊島のササユリを率川神社の三枝祭に奉納したいです。